NY市場サマリー(22日)ドル6週間ぶり高値圏、短期債利回り上昇 株続伸
<為替>ドルが6週間ぶりの高値圏で推移した。
市場はイラン戦争の終結に向けた短期的な合意の可能性や、インフレ高進が続いた場合に米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切るかどうかを見極めようとしている。
ルビオ国務長官は22日、イランとの協議で一定の進展が見られているものの、引き続き課題が残っているとの認識を示した。
また、交渉を仲介するパキスタンと米国は継続的に連絡を取っているとした。
市場では、エネルギー供給の混乱が続くことで消費者物価に波及し、FRBが金融引き締めを余儀なくされるのではないかとの懸念が高まっている。
ミシガン大学が発表した5月の消費者信頼感指数の確報値は44.8と、過去最低に落ち込んだ。
イラン戦争によるガソリン価格の高騰が生活費を巡る懸念を高め、トランプ米大統領の経済運営に対する不満の広がりが浮き彫りとなった。
この日はFRBのウォラー理事が、FRBは政策声明から「緩和バイアス」を削除し、事実上、利上げの可能性も示すべきとの見解を示したことを受け、短期金利先物市場ではFRBの利上げ観測が前倒しされ、早ければ10月にも利上げが実施されるとの見方が強まった。
また市場はFRBのケビン・ウォーシュ新議長の就任にも注目。
ウォーシュ氏は宣誓式で、自らの指揮の下で「改革志向」の政策運営を進めると表明した。
主要通貨に対するドル指数は0.04%高の99.24。
円は対ドルで0.1%安の159.11円。
日本政府・日銀がわずか数週間前に円買い介入を実施したとみられるにもかかわらず、円相場は脆弱な状態が続いている。
円は介入による上昇分の約75%を既に失っており、市場では日本当局によるさらなる介入への警戒が続いている。
ユーロは0.06%安の1.1611ドル。
英ポンドは0.11%高の1.3444ドルとなった。
4月の小売売上高(数量ベース)は前月比1.3%減となり、2025年5月(1.4%減)以来最大の月間減少率を記録したが、ポンドへの影響は限定的だった。
NY外為市場:<債券>短期ゾーンの国債利回りが上昇した。
米ミシガン大学の消費者信頼感指数が過去最低に落ち込んだことを投資家が消化する展開となった。
同指標は、ガソリン価格の高騰が生活費を圧迫していることを浮き彫りにした。
もっと見る連邦準備理事会(FRB)の金利予想と連動して動く2年物米国債利回りは4.4ベーシスポイント(bp)上昇し、4.123%となった。
5年国債利回りは1.3bp上昇し4.255%、指標となる10年国債の利回りは1.1bp低下し、4.557%となった。
経済見通しの指標として注目される2年債と10年債の利回り格差は43.5bpだった。
エネルギー価格の高騰は投資家の間でインフレ懸念をあおり、連邦準備理事会(FRB)が金融政策においてタカ派的な姿勢を維持する可能性を高めている。
地政学的および財政的リスクのバロメーターと見なされている30年物米国債の利回りは3bp低下し、5.064%となった。
FRBのウォーシュ新議長の就任宣誓式が22日、ホワイトハウスで行われた。
同氏のリーダーシップの下での金利動向を巡る不確実性が渦巻いているため、その発言が注視されている。
CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、FRBが12月に利上げを行う可能性を66.6%、6月の次回米連邦公開市場委員会(FOMC)で現在の金利を維持する可能性を96.5%と織り込んでいる。
米金融・債券市場:<株式>続伸し、ダウ工業株30種(.DJI)は取引時間中の最高値を更新した。
中東紛争の終結に向けた協議の進展や、好調な企業決算シーズンを好感した。
S&P総合500種(.SPX)は8週続伸を記録。
2023年12月に終了した9週連続以来の連騰となった。
ルビオ国務長官は22日、イランとの協議で一定の進展が見られているものの、引き続き課題が残っているとの認識を表明。
イランが核兵器を保有しないことが最大の懸案で、濃縮ウランの扱いのほか、ホルムズ海峡の再開問題についても協議が必要と改めて指摘した。
また市場はFRBのケビン・ウォーシュ新議長の就任にも注目。
ウォーシュ氏は宣誓式で、自らの指揮の下で「改革志向」の政策運営を進めると表明した。
最近の株高をけん引してきた半導体関連株は、この日は概ね堅調に推移。
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)はクアルコム(QCOM.O)の12%急騰に支えられて上昇した。
一方、エヌビディア(NVDA.O)は1.90%安となった。
S&P500の主要11セクターのうち9セクターが上昇。
ヘルスケア(.SPXHC)、公益事業(.SPLRCU)などが上昇をけん引した。
中国レノボ・グループ(0992.HK)の第4・四半期(1─3月)決算は売上高が27%増の216億ドルと、アナリスト予想の187億ドルを上回ったことを受け、米国のコンピュータメーカー各社の株価が急騰。
デル・テクノロジーズ(DELL.N)は17%上昇し最高値を更新したほか、パソコン大手HP(HPQ.N)も15%高となった。
化粧品大手エスティローダー(EL.N)は12%高。
スペインの香水メーカー、プーチ(PUIGb.MC)との合併交渉を打ち切ったと発表した。
人事管理ソフトウエア大手のワークデイ(WDAY.O)は、第1・四半期の売上高と利益が市場予想を上回り、5%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.68対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は173億3000万株。
直近20営業日の平均は185億4000万株株。
米国株式市場:<金先物>原油高でインフレ懸念が意識され、米利上げ観測が強まる中、下落した。
中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.4%安の1オンス=4523.20ドル。
週間では2週連続のマイナスとなる見通し。
スポット金は1300GMT(日本時間午後10時)時点で0.6%安の4515.83ドルで、取引時間中には一時1%下落する場面もあった。
NY貴金属:<米原油先物>米国とイランが和平合意に達せず、ホルムズ海峡の海運が正常化しないとの懸念から買いが先行した。
清算値は、北海ブレント先物が0.96ドル(0.94%)高の103.54ドル。
米WTI先物は0.25ドル(0.26%)高の1バレル=96.60ドル。
両指標は取引時間中に一時、3%超上昇する場面もあった。
週間ベースではブレントが5.48%安、WTIは8.37%安となり、米イラン間の和平合意観測の変化を受けて値動きが荒くなった。
国営イラン通信(IRNA)によると、パキスタンの外交筋は同国軍トップがイランに向け出発したと明らかにした。
これに先立ち、イラン政府高官はロイターに対し、米国との隔たりが縮まっていると述べた。
一方、ルビオ米国務長官は北大西洋条約機構(NATO)外相会合後に、イランとの協議で一定の進展が見られているものの、引き続き課題が残っているとの認識を表明。
イランが核兵器を保有しないことが最大の懸案で、濃縮ウランの扱いのほか、ホルムズ海峡の再開問題についても協議が必要と改めて指摘した。
NYMEXエネルギー:
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